Planning&Archives ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PandA
定石をうち破る、実践的なプランニングのテクニックを伝授 ■☆■ 現 役 プ ラ ン ナ ー 事 件 簿 ■☆■ 2003.1.20━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━創刊準備号
この道10年、書いた企画書500冊以上の現役プランナーが、プレゼンテーションの裏側で起こった、悲喜こもごものエピソードを紹介。そこから得た教訓として、定石に囚われないより実践的なプランニングのテクニックを提言します。企画書づくりに、すぐに役立つPandAオリジナルデータも近日公開。お楽しみに!
[INDEX]==========================================================
■今日も事件!?勃発 [今回の事件]・・・・・時間が無いのに、仲間割れ!? [今回の教訓]・・・・・レジメで効率的にプランニング
■プランナー泣かせの迷言集 ・プランナーをヘコます、迷言・珍言の数々をご紹介 ああ、プランナーは辛いよ・・・と泣いていられないのが、また辛い!?
●プランニングお役立ちデータ ・マーケティング戦略、コミュニケーション戦略などの構築に役立つPandA オリナルデータなどを紹介
●愛猫みーちゃんの観察日記 ・遠く離れて暮らす!? 私の愛猫みーちゃんの様子をお知らせ 徹夜続きで疲れたプランナーの皆さま、和んでくださいまし。
■■■■■■■■■■■■■■今日も事件勃発■■■■■■■■■■■■■■_______ ■今回の事件■=================================================== ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄あちゃ〜最初から仲間割れ!? の巻き================================================うわ〜、険悪・・・
大きなプレゼンテーションの案件が入ってきました。大手広告代店を中心とした5社コンペで、私はその中の1社から依頼を受け、早速打ち合わせへ。
プレゼンの案件が大きくなればなるほど、携わるスタッフの人数も膨れ上がるのは当然のこと。営業、マーケティング、クリエイティブ、プロモーション、媒体などの各部署を代表すると錚々たる面々がお出ましになり、外部のブレーンを含めて、大がかりなチームが出来上がりました。
身が引き締まる思いがありつつも、嫌な予感が先走ります。こうなると、気の合わないスタッフ同士が顔を合わせるリスクも高くなるのです。
オリエン帰りの営業さんから説明を受け、ではブレストに、と思ったところで予感的中。ブレストどころか、真綿で首を絞めるような皮肉合戦になってしまい、本線の企画の話はどこえやら・・・。プレゼンに勝ちたい気持ちがひとつでも、足並みはバラバラです。
この「いきなりの仲間割れ状態」は、この某代理店においてよく勃発します。弊社は、複数の大手広告代理店さんからお仕事を頂いているので、同じ案件が同時に違う代理店さんからオファーされるなんてこともしばしばあり、各代理店さんごとのプランニングの進め方の特徴を観察する機会に恵まれて(!?)いるのかも知れません。
それはさておき、プレゼンまでの時間は、殺人的なスケジュール。仲間割れ状態の中で、どう効率よくプランニングを進めていけばいいのでしょうか?_______■今回の教訓■=================================================== ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄レジメで意識統一、レジメで結論を導き出そう!========================================レジメは単なる概要にあらず
殺人的スケジュールを考えれば、「早速、企画書作りに!」と思いがち。でも私の場合、プレゼン用の企画書は、最後の最後の段階まで書き始めません。グラフや表組み、画像や絵解きを豊富に盛り込み、文章を書き進めている企画書を、打ち合わせの度に書き直す作業は大変な労力になります。
私はまず「レジメ」を作ります。レジメには、様々な解釈があり、特にプランニングに関しては概要という意味合いがポピュラーでしょうか。企画書のページネーションと考える方も多いかも知れません。しかし、私の作るレジメは、
・企画書のページネーション でもあり・プランニング業務の全貌 でもあり・プランニング作業の手順 でもあり・全スタッフの作業分担表 であり・コンセプトと戦略の仮説 でもあり・AD、SP、PR、WEB戦術のアイディアフラッシュ でもあり・チームの約束事 などを兼ね合わせた書面となります。
このレジメを提出することによって要る・要らない、やる・やるやらない、正解か間違いか、アレをやろう、コレもやりたいといった論議が盛んに出てきます。例え大雑把であっても、仮説も盛り込んでおくことで、具体的な話し合いも進みます。
こうして、レジメの段階で論議を交わし、レジメの書き直しを2、3回繰り返す中で、認識と足並みを揃え、提案の方向性を一本化を図ることは、大所帯のプレゼンチームで仕事をする場合に、とても有効的な手段と成り得ます。
そして、レジメの段階でさんざん論議を交わし、結論までを導き出した後に、はじめて企画作りに没頭します。誤字脱字の直しはあっても、途中で戦略の枠組みや各プランの内容を大きく変更して欲しいなどという、無理な直しはほとんど起こりません。
では、「心をひとつにするレジメ」とはどんなモノでしょうか?例文と制作のテクニックを、次号からのメルマガの中でご紹介していきます。
■■■■■■■■■■■プランナー泣かせの迷言集■■■■■■■■■■■■
とにかく企画書だ! 中身はどうでもいい!
================================= あぁ殺生な・・・ご無体な(×_×;)
前半の言葉、プランナーだったら言われて当然です。プランニングして企画書を書く、これ、当たり前の仕事ですから。しかし、中身はどうでもいいとなると、話は別です。
この類の発言は、新規クライアントの開拓に燃える営業さんから発せらる場合が多いですね。広告費用削減の嵐の中、単に代理店サイドの会社案内をしたところで、すんなりとお仕事をくださる奇特な企業さんなんてゼロでしょう。だから、営業の際の手土産的な意味合いで、何か見栄えのする企画書が欲しいという話になってきます。
しかし、クライアントも何も求めていないし、代理店側も特に提案したいことが無い、けど、立派な企画書が欲しいとなると、やはりプランナー泣かせのオーダーです。
プランナーは、打ち出の小槌じゃないんだから、振っただけで企画がザクザク出てくる訳じゃありません! と言いたいところ。けど、プランナーたるもの、ある意味でそうあるべきなのかも知れません。
市場や消費者の動向といった世の中的な動きに対するアンテナを高く張り、広告や販促のアイディアの引き出しをいっぱい持っているコトが重要です。その中から、クライアントに関する分野のマーケティングデータや、コミュニケーションプランを簡単に論じられるぐらいの「非常用持ち出し袋」は用意しておくべきでしょう。
弊社の社名にある「Archives」には、そんな意味があります。データ、戦略、戦術の保管所とでも説明すればいいのでしょうか。
■■■■■■■■■■■企画書作りお役立ちデータ■■■■■■■■■■■■
企画書作りに役立つPandAオリジナルのマーケティングデータを準備中です。近日公開、お楽しみに!
■■■■■■■■■■ 愛猫みーちゃんの観察日記 ■■■■■■■■■■■
私の実家で飼われている猫のみーちゃん、8ヶ月の女の子。トイレでご用を足した後、丁寧に砂かけするのはいいけど、勢い余ってフンを砂箱の外に飛ばしたり、マタタビに発奮しすぎて、野ネズミを捕ってきたりと、いつも小さなニュースを運んでくれるみーちゃんの観察日記をお届けします。
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発行者 株式会社ピーアンドエー http://paa.co.jp/index.htm記事編集:チーフマーケティングプランナー 宮澤真理子
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